この記事は、梯谷幸司さんの著書「なぜかうまくいく人のすごい無意識」についての書評・感想です。 ・親として参考になったりためになる部分
・子どもに伝えたい部分
・子育てに活かせる部分
私の書評・感想記事ではいつもこの3つを中心にお伝えしています。
今回は、子育て中の方はもちろんですが、恋愛・ビジネス・お金など人生のすべてに役立つ内容となっていますので最後までぜひお付き合いください。

この本から得た5つの学び
この本を読むと、潜在意識の器である「メタ意識」を使って人生を思い通りにコントロールするコツがわかります。
その中で、特に私が子どもに伝えていきたいと思った5つのポイントは次のとおりです。
- 幼い頃から自分で決定することで、自分はできる、自分で人生をコントロールできるという感覚が身につく
- 物事がうまくいく人は、感情・身体・役割・望みもすべて自分の道具で自分が管理しているという感覚をもっている
- どういう意志を持っているか、何をやりたい人なのかで評価される感性主義の時代が来る
- 脳は逆に動く(脳は喜びよりも恐れを現実化する/やりたくないことリストをつくる)
- 望みを効果的に脳につかませる6つのステップ
「なぜかうまくいく人のすごい無意識」著者のプロフィール・目次
著者:梯谷幸司氏のプロフィール
トランスフォームマネジメント株式会社代表取締役
トランスフォーミング・ワークス代表
人間心理、言語心理学、催眠療法、NLP(神経言語プログラミング)など、これまで世界的な専門家に師事し、30年以上の歳月をかけ、科学的手法に基づいた独自の成功理論「梯谷メソッド」を確立。 夫婦問題からうつ病患者、経営者、アスリートにいたるまで、クライアントの抱える先入観や思い込みを素早く特定し、脳の95%を支配する潜在意識をフル活用させ、精神的、身体的苦痛を伴わずに、のべ4万8000人のセルフイメージを変革してきた。
わずか30分で成功者ゾーンに意識変革させるその手法は、経営者やビジネスマンからも「きわめて再現性が高い」と絶大な支持を得ている。一方、NLPをベースにした言葉と行動の関係理論「LABプロファイル」のトレーナーとして、日本での普及活動に注力。
20年超にわたるキャリア、起業家からアスリートまで、幅広いクライアントとのセッション経験を武器に、外資系企業へのコンサルティングや研修事業なども行う。一般向けにはワークショップを精力的に開催しており、口コミにより受講生が集まり、つねにキャンセル待ちの盛況ぶり。
独自の心理技術については、東京大学大学院の教授も共感し、脳報酬系による免疫システム活性化の検証など、2018年より東京大学大学院で心理技術の裏付けとなる研究も始められるなど、専門分野を横断した新しい研究にも精力的に取り組んでいる。
著書に『“偽りの自分”からの脱出』(幻冬舎)、『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』(三笠書房)がある。
フォレスト出版株式会社「なぜかうまくいく人のすごい無意識」特設ページより
同じシリーズで「無意識を鍛える」があります。
こちらもおすすめです(^^)/

「なぜかうまくいく人のすごい無意識」の目次
第1章 なぜかうまくいかない――その原因「メタ無意識」とは?
第2章 自分の「無意識のクセ」を知る14のパターン
第3章 うまくいかない真犯人「メタ無意識」を書き換える
第4章 潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法
第5章 あなたの人生をあやつる「言語」と「脳のパターン」の新常識
子どもに伝えたい5つの学び
ここからは冒頭で挙げた5つの学びについて説明したいと思いますが、その前に、この本の重要なポイントである「メタ無意識」について簡単に説明しておきます。
「メタ無意識」は、著者の梯谷幸司氏が、潜在意識を入れる器である人の無意識の領域に付けた名前です。
細かい説明は、本書を手に取って読んでいただきたいと思いますが、「メタ無意識」は人の考え方のベースになり、物事を判断する基準になります。
ビジネス・健康・恋愛など人生のすべてに影響するので、この「メタ無意識」を整理すれば思い通りの人生が実現していきます。
それでは、5つのポイントを見ていきましょう。
・幼い頃から自分で決定することで、自分はできる、自分で人生をコントロールできるという感覚が身につく
・物事がうまくいく人は、感情・身体・役割・望みもすべて自分の道具で自分が管理しているという感覚をもっている
・どういう意志を持っているか、何をやりたい人なのかで評価される感性主義の時代が来る
・脳は逆に動く(脳は喜びよりも恐れを現実化する/やりたくないことリストをつくる)
・望みを効果的に脳につかませる6つのステップ
幼い頃から自分で決定することで、自分はできる、自分で人生をコントロールできるという感覚が身につく
自信には、自己有能感が必要です。自己有能感とは、行動を起こして目的を達成し、「自分はできる」という感覚のこと。でもこれだけではダメなのです。(P.18)
自信には、自己決定感が必要不可欠です。物事を自分で決めたという感覚です。(P.19)
育児書にも自己肯定感の重要性がよく説かれていますが、この本では2つに分けて書かれています。
自分はやればできるという「自己有能感」と自分で決めたという「自己決定感」です。
大人になるにつれ、自分の思い通りにならないことが増えていくので、主体性が持てないまま周りと同じような考え方・行動を選んでしまうということも多いと思います。(特に同調圧力が強い日本では)
そのまま社会に出てしまうと、何のために働いているのか、生きているのかわからなくなってしまい、酷い場合は病気になったりしてしまいます。
本書では詳しくは書かれていませんが、
自己有能感は、無条件に愛された、認められた経験で育まれます。
自己決定感も幼いころから、親が先回りせず、子どもに自分で決める経験をさせていくと育まれます。
私たち大人も、気を付けないと「上司に言われたから」「前からそう決まっているから」という自分以外の軸で自分の行動を決めてしまいますよね。
何かをするときに、何のために自分がそれをするのかを考えて行動するように意識することが大事です。
物事がうまくいく人は、感情・身体・役割・望みもすべて自分の道具で自分が管理しているという感覚をもっている
「見えない何かに動かされている」という前提を取っ払う(P.50)
世の中は自分の思い通りにはいかないことばかりと思っている人は多いと思います。
物事がうまくいく人は、ほしいものを手に入れるための道具として、感情・身体・役割・望みすらも管理している感覚を持っているそうです。
私がこれまで読んだメンタルヘルスなどの本には、自分でコントロールできないことは切り離して、自分にできることに集中しようという考え方があります。
この本と合わせて考えると、自分を構成するもの(身体・感情・役割・望みなど)は自分の管理下にあると信じ、できることだけに専念するというのが、人生がうまくいく方法ということになります。
どういう意志を持っているか、何をやりたい人なのかで評価される感性主義の時代が来る
これからの時代の評価基準はお金や知識ではない(P.55)
経済政策学では、農本主義→資本主義→知識主義→感性主義→文化主義の順で時代が変化していくとされているそうです。
この本によると、東日本大震災から感性主義の時代が来ているとされています。
資本主義の時代は、世の中の流れに身を任せた方がうまくいきました。
感性主義の時代では、❝「どういう意志を持っているか」「あなたは何をしたい人なのか」ということで評価❞されます。
メタ無意識を自分基準で整理すれば、自分がどう生きたいのか明確になります。
メタ無意識のパターンを知ること、そして自分の思考や言動に自覚的になり調整していくこと。この積み重ねによって、自分のやりたいことが明確になり、目的がスムーズに実現されるようになります。
この本には、メタ無意識の具体的な14のパターンが紹介されています。
興味のある方は、手に取って読まれてください。
脳は逆に動く(脳は喜びよりも恐れを現実化する/やりたくないことリストをつくる)
「脳は逆に動く」ということを知っておかないと、不都合なことを引き寄せやすくなります。
脳は喜びよりも恐れをくみ取ってしまう性質があるので、
・健康でいたい → 病気や死が怖い
・お金がほしい → 貧しさが怖い
・結婚したい → 孤独が怖い
など、願望をかなえるためには、恐怖の方も必要だと判断してしまいます。
健康でいたいという願望をずっと持ち続けられるように、例えばどこかが痛いという現実をつくり続けてしまいます。
やらないことリストをつくると、避けたいことが明確になりその逆の現実化を脳は進めてくれます。
これは、主体的に自己決定する行為なので問題回避でもありません。
この本を読んで、私もリストを作成中です。
ちなみにリストはどんどん追加していいそうです(^^)/
望みを効果的に脳につかませる6つのステップ
- 避けたいことを書き出す
- 1の正反対の目標を立てる
- 自分のなりたいモデルを見つける
- 3を踏まえて、自分に置き換える
- 目標の実現を発展させていく
- 望ましい状態にあるかのようにふるまう
この内容はネタバレになってしまうので、P148にあった図解の見出しだけにとどめておきます。
(見出しだけでもわかると思いますが、気になる方は本を読まれてみてください)
まとめ
この本には、「なぜかうまくいく人」になるための方法が書かれています。
今回ご紹介した部分は、あくまで私のフィルターを通した一部に過ぎません。
読み手が変われば、必要な部分も異なると思うので、気になった方は、本書をぜひ手に取ってみられてください。
この書評がみなさんの子育てや人生のヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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