今回は堀正岳さんの『知的生活の設計「10年後の自分」を支える83の戦略」』の内容の中から育児に活かせる部分についてまとめました。
知的生活とは、新しい情報との触れ合いと刺激を楽しみ、新しい情報を生み出す生き方です。

将来を考えてもっと成長したい

趣味をもっと充実させたい
漠然とこのように考えている人は多いと思います。
そんなあなたにこの本はおすすめです。
この本を読むと、10年後の自分を支える83の戦略を知ることができ、理想の自分に近づけます。
ぜひ最後までお付き合いください。
このブログは子育てブログとして、
・親として参考になったりためになる部分
・子どもに伝えたい部分
・子育てに活かせる部分
について最後にまとめます。
作者のプロフィール
堀正岳氏のプロフィール
1973年、アメリカ・イリノイ州エバンストン生まれ。ブログ「Lifehacking.jp」と本サイトの管理人。2011年アルファブロガー・アワード受賞。本業は、国立極地研究所特任研究員として高緯度・中緯度における気象学と気候変動について研究を行っています。理学博士。
著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)、「知的生産の技術とセンス」(マイナビ新書、共著)、「理系のためのクラウド知的生産術」」(講談社ブルーバックス)、「Evernoteオールインワンガイド」(インプレス・共著)、「iPhone習慣術」(インプレス・共著)、「モレスキン 「伝説のノート」活用術」(ダイヤモンド・共著)、「情報ダイエット仕事術」(大和書房)など多数。
本書の前に刊行された「ライフハック大全」では、すぐに実践可能で繰り返すことでやがて大きな変化をが生まれるテクニックが紹介されていました。
これに対し、本書では「10年後を目指していまできること」がテーマになっています。

私は「ブログの書評を子育てに絡めるというアイデア」をこの本を読んで思いつきました。
目次解説
それでは、目次を見ながら大まかにどのようなことが書かれているかを見ていきましょう。
本書では、10年後を支える83の戦略を7つのセクションに分けて解説しています。
知的生活とはなにか
「知的生活」と聞くと、専門書を読んだり、何かを研究したりとハードルが高いことを想像してしまうかもしれません。
この本の「知的生活」の定義は、日常の延長にあります。
例えば、音楽を聴いたり、アニメを見たり、スポーツを楽しんだり。
これらの情報を消費するだけでなく、知的生産につなげることが「知的生活」ということです。
セクション1の要点はこちら
- 知的生活は日常の延長
- ありふれた日常を知的生産につなげることで知的生活になる
- 情報は誰かに発見されることで価値が生まれる
- 情報発信は知らない誰かへの贈り物、自分のフィルターを通して生み出した新しい情報を届けよう
- 「知的生活の設計」とは、いま楽しいことを積み上げ、未来のより大きな楽しみを期待して継続する生き方
また、知的生活を設計するための5つのポイントがこちら
本書を読まれるときに対応するセクションを参考にされてください。
- 自分の「積み上げ」を設計する・・・セクション2
- パーソナルスペースを設計する・・・セクション3
- 発信の場所を設計する・・・セクション4
- 知的ファイナンスを設計する・・・セクション6
- 小さなライフワークを作る・・・セクション2
自分の「積み上げ」を設計する
セクション2では、知的積み上げの習慣化について解説されていて、知的積み上げの「量」「時間」「実際例」「やり方」について学べます。
ポイント1で私が大事だと思ったところ
- どこまで到達したいかから逆算して日々の活動量を決めることが「知的生活の設計」
- 量は必ず質を伴うので、まずは作品を毎日発信する
- 高すぎる目標よりもペースを守ることを重視する
- 長いスパンを意識して情報を記録すれば、意外な価値が生まれることがある
- 自分をフィルター化し、情報の記録は自分の感情や感想とセットで

みなさんもぜひ知的積み上げを少しずつでも習慣にしてみてください。手軽なのでまずはツイッターがおすすめ!
パーソナルスペースを設計する
本書では、知的積み上げには物理的スペースが必要なので書斎を持つことをおすすめしています。
書斎と聞くと、贅沢なイメージですがこの本でおすすめする書斎はそのイメージを変えてくれます。
最初は、小さな本棚1つ、机といすだけでも揃えて小さなスペースを確保して、何十年かけて広げていけばいいという考え方です。
ポイント2で私が大事だと思ったところ
- 知的積み上げには書斎を持つべし
- 最初は最小限のスペースを確保すればオッケー
- 書籍の便利な収納方法や電子書籍、オーディオブックの活用
私もすっかり書斎にあこがれて、ピンタレストで画像を見たりしています。
この本で紹介されていたおすすめの書棚はこちらです。
イケアのBILLY

わが家もこの棚を使っています。
定番の80㎝の幅以外にも40㎝、120㎝もあり、後で増やしたり組み合わせて壁一面を覆うこともできます。
シンプルなデザインも良いです。
余裕があれば、写真集や画集を収納するためにおすすめの棚がこちら
イケアのKALLAX

おすすめの机は、イケアのMALMとBEKANTです。


イケアで家具を統一する利点は、書棚・シェルフ・机がそれぞれお互いの機能を補えて、デザインが落ち着いて部屋に調和することです。
また、知的生活のためには、書籍や書斎を作っていくための出費が課題です。
本書では、電子書籍をうまく活用することをおすすめしています。
ここでは、本の購入費用と場所の問題を解決する、読み放題、聴き放題の定額サービスを2つ紹介しておきます。
1 Kindle Unlimited
和書12万冊、洋書120万冊の書籍が登録されていて、月額980円で端末にダウンロードして読むことができます。
2 Amazon audible
こちらは聴く読書ができるAmazonのオーディオブックです。
1,500円で12万以上の対象作品が聴き放題です。
パソコン作業や読書で目に負担がかかるので、音声で聴く読書を取り入れるのは健康面でもおすすめです。
発信の場所を設計する
セクション4では、情報に触れるだけでなく、発信することで自分の考えに高める方法が解説されています。
ポイント3で私が大事だと思ったところ
- 情報発信で知的生活は完成する
- 発信の場としてはブログが最適
- SNSの力で情報を拡散する
情報発信をすることで、情報が整理され、さらに情報が集まるというメリットがあります。
その手段としてブログがいい理由は、情報がゆっくりストックされていき、10年後、20年後には小さな発信が大きな価値のある情報の集積になることです。
長いスパンで記事同士が関連したり、内容を深め合ったりして、投資でいう「複利効果」に似た効果が期待できますね。
また、SNSを活用すれば、情報を拡散したりそれを読んだ誰かの感想や意見を聴くことができます。
知的ファイナンスを設計する
セクション6では、知的生活を支えるお金との付き合い方、活動資金を得る方法について解説されています。
ポイント4で私が大事だと思ったところ
- 収入の5%を知的投資にまわす
- サイドハッスルの収入で知的生活を支える
- 短期的な結果を求めず、まずはギブを続けてサイドハッスルを育てる
いつか収入が増えたら、本を買おうとか映画を見ようと考えるよりも、早いうちから少しずつでも知識を積み上げる方が将来的に大きな効果が見込めます。
これは少額ずつでもお金を投資すれば、時間の長さ複利の効果が大きくなるのと似ています。
5%は一つの例ですが、決まった範囲内で若い頃から積み上げることがおすすめです。
サイドハッスルは日本語では副業のことですが、本書では「自由時間をすり減らして収入を増やすことではなく、すでに持っているスキルや情報を活かして収入を得ること」と定義しています。
このサイドハッスルは短期的に結果を求めるものではなく、忍耐と情熱でゆっくり育てる視点が大事です。
小さなライフワークを作る
セクション7では、10年先の生活を意識して、いまの生活と目標を設計することを推奨しています。
ただ情報を消費することからライフワークとして積み上げをするようになると、10年後には日常の興味と楽しみが人生の宝に変わることになります。
ポイント5で私が大事だと思ったところ
- 積み上げによって日常が人生の宝になる
- 日々の積み上げで2つのスキルが身につく
私はブログを書いていますが、週に2回記事を書けば、10年後には1000記事ほどのアーカイブになります。
また、こうした知的生活を積み上げる中で身につくスキルがあります。
・パーマネントスキル
これは執筆能力や、情報を選別する力などのどこにでも応用可能なスキルです。
・アダブティブスキル
これは、プログラミングなど、時代にあわせていくらでも学びなおして利用することができるスキルです。
子どもに伝えたいこと・子育てに活かせる部分
この本から得られる学びの中から、子育てに活かしたい部分は次のとおりです。 子ども自身が好きなことを親が一緒にライフワークとして追求する
わが家の長男は現在小2ですが、小学校に上がると、授業や宿題で時間がとられてしまいます。
また、時間があればテレビを見ることが増えてきています。
この本を読んで、子どもの好きなことや興味のあることを一緒に見つけて、本を読んだり、図鑑を見たり、できれば自分のブログを持って深堀りしてほしいと思いました。
与えられるものが増えていく中で、自分が純粋に好きなものを追求するための時間を持つことが人生を豊かにすることだと思ったからです。
気になった方は、本をぜひ手に取ってみてください。
ここでは書ききれなかった知的生活を送るためのヒントが満載です。

併せてこちらもどうぞ

この書評がみなさんの子育てや人生のヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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