この記事では、高濱正伸さんの著書「お母さんの笑顔が子どもを伸ばす」について書きました。
・子どもに伝えたい部分
・子育てに活かせる部分
この3つを中心にお伝えしていきます。
笑顔で子どもと接したい、子どもをのびのび育てたい方に役立つ内容となっていますので最後までぜひお付き合いください。

この本から得た3つの学び
この本を読むと、どうやったら子どもをのびのび育てられるかがわかります。
この本には38のコツが書かれていますが、これらを実践すると子どもに対して、イライラしたり、求めすぎたりしなくて済むようになります。
その中で、特に私が子育てで実践したいと思った3つのポイントは次のとおりです。
- 他人と比べるのではなく、「過去」と比べる
- 自分で決める経験が多いほどあと伸びする
- 家は「安心できる・だらけられる場所」
「お母さんの笑顔が子どもを伸ばす」著者:高濱正伸氏のプロフィール・目次
著者:高濱正伸氏のプロフィール
1959年熊本県人吉市生まれ。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー/
日本棋院理事/算数オリンピック作問委員/
「情熱大陸」などTV出演多数
著書多数で、私はこれまで10冊以上読んでいます。
下のボタンをクリックすると高濱さんの著作が表示されます。

「お母さんの笑顔が子どもを伸ばす」の目次
Part1 「イライラしない親」になるために
Part2 「キャッチボールできる親」になるために
Part3 「やる気を伸ばす親」になるために
Part4 「求めすぎない親」になるために
子育てで実践したい3つの学び
それでは、ここからは最初に挙げた3つの学びについて説明したいと思います。
・他人と比べるのではなく、「過去」と比べる
・自分で決める経験が多いほどあと伸びする
・家は「安心できる・だらけられる場所」
他人と比べるのではなく、「過去」と比べる
よく観察すると必ず「昨日のわが子より成長したこと」が見つかるはず(P.31)
自分の子どもの頃を思い返してみても、兄弟姉妹や他の子と比較されるのは嫌でしたよね。
大人になってからも、夫から自分の母親と比較されたり、職場で他の人と比較されるのは嫌だと思います。
お子さんの、過去より成長していることに目を向けてみると何かしら発見があると思います。
小さなことでもそれを見つけて、子どもに伝えてあげると自己肯定感がアップしますよ。
ポイントは「ほめない・しからない・関心を持つ」
こちらの記事でも書いたのですが、ほめることとしかることは、相手をコントロールしてしまうリスクがあります。
・ほめられないとやらない
・しかられるのが嫌だからやる
ほめる・しかるでコントロールすることが多いと、何かをするときにこういう考え方でやるかやらないかを判断してしまうようになります。
必ずしもほめること、しかることがすべて問題があるわけではありません。
声かけのポイントは
「◯◯はどう思う?」←自分の考えを引き出す
「いま、◯◯ができたね。よかったね。」←事実を伝える
おおげさにほめる必要はありません(^^)
ほめ方・しかり方については、本もいっぱい出ているので、いつかまとめたいと思います。
自分で決める経験が多いほどあと伸びする
自分で決める、という行動の中には「さまざまな場合を想像する」「選択肢のいい点、悪い点を比較する」「過去のパターンを振り返る」など実に多様な行動があります(P.39)
例えば、
「寒いからこの服を着ていきなさい」
「早く宿題しなさい」
こんな感じで親が子どもの行動を先回りしていつも決めてしまうと、
・さまざまな場合を想定できない
・選択肢のいい点、悪い点を比較できない
・過去のパターンを振り返ることができない
このように大人になってしまうということですね。
主体性を引き出すことが大事です。
また、メンタルヘルスの本を読むと、仕事の裁量がないとメンタルヘルスのリスクが高まるとされています。
子どもが健やかに成長していき、大人になったときに自分で決めていくことができるようになるためにも子どもの頃から自分で決定していくことが重要といえますね。
家は「安心できる・だらけられる場所」
外でいい子でがんばっている子が、家では気を緩めている。それは家が心から安心できる場所であるということなので、とても幸せなこと。(P.134、135)
例えば、主体性が大事とお伝えしてきましたが、子どもが宿題をしないとイライラしますよね。
私もそうです(^-^;
でも、自分も外で働いて帰ってきたら、ソファーでゴロゴロしながらテレビを見たいですよね。
わが家では、特に上の子は外ではいい子でがんばっているようなので、この本を読んであまりガミガミ言わないようにしないといけないなと反省しました。
声のかけ方など工夫の余地はありそうです。
小さなお子さんだと、自分で計画的にスケジュールを考えるのはむずかしいと思うのでホワイトボードで一緒に家での時間割を考えるのもいいと思います。
わが家ではこの方法でおおまかにはおおまかにはうまくいっています。
でも、たまに、テレビ、マンガばかりでやるべきことをやらないときに、しかりつけてしまうことがあります。私もまだまだ修行中です(^^;
子どもたちも自分たちの世界で嫌なことやつらいことがたくさんあります。
それでも家でほっとできれば、どうにか外でがんばる力が湧いてくるはず。
できるだけ、ゆったり子育てを心がけてみましょう。
ママが笑顔でいるために
以前書いた記事で紹介していますが、母親が笑顔でいるためには、「ニコニコカード」を3、4枚持っておくことです。
簡単に言うと、他の世界を持って、子どもだけに向いてしまいがちな意識を分散させるということです。
例として、
- 夫
- 実家
- 自分の姉妹
- ママ友
- 仕事
- ときめき(アイドル、韓流ドラマなど)
などなど
これらをうまく使って、子どものことばかりにならないようにすることが大事です。
補足:お父さんはお母さんを「一人」にしない
一歩引いたところで見守るのではなく、妻を一人にしないのが自分の子育てにおける最重要任務であると肝に銘じて、大切な妻と子にかかわっていきましょう。
この本はお父さんに向けて書かれた部分もあります。
日本では、残念ながら子育てについて深く悩むことが多いのはお母さんだと思います。
お父さんは、まずパートナーの話をしっかり聴いてあげてください。
話を聴くときは、「傾聴」を心がけてください。
ポイントは、
・話のコシを折らない
・求められてないのに自分の意見を言わない
・共感する
お父さんはお子さんに向き合うと同時に、お母さんが孤立したり追いつめられないようにぜひ笑顔を守るように心がけてください。
まとめ
この本には、笑顔で子どもに接して、その子どもがのびのび育つヒントが書かれています。
「イライラしない親」
「キャッチボールできる親」
「やる気を伸ばす親」
「求めすぎない親」
になるための具体的な方法はこの記事では紹介しきれていませんので、気になる方は本をぜひ手に取ってみてください。
この書評がみなさんの子育てのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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