こんにちは!
すみ(@blogsumikko)です。
この記事は、高濱正伸さんの著書「生き抜く力をつけるお母さんのほめ方・叱り方」についての書評・感想です。
・子どもに伝えたい部分
・子育てに活かせる部分
この3つを中心にお伝えしていきます。
ほめ方・叱り方で子どもの自己肯定感にも影響があるので、大事なことですが、実際むずかしいですよね。
私は、アドラー心理学やコーチングなどの本を読んで、基本的には「ほめない・叱らない・関心を持つ」を子育てのスタンスにしていますが、実際に子育てをしているとほめたくなるし、叱る必要がある場面もあります。
・子どもが自信をもって社会で生きていくための力を育みたい方
・子どもが言うことを聞かず困っている方
・子どもにどんなほめ方・叱り方をすればいいか知りたい方
この記事はこんな方におすすめです。
ほめ方・叱り方に悩んでいる方は、最後までぜひお付き合いください。
この本から得た3つのまなび
この本を読むと、高濱流ほめる・叱る三原則をベースに、自己肯定感を育む「ほめ方」、折れない心を作る「叱り方」について、学ぶことができます。
その中で、特に私が子育てで実践したいと思った3つのポイントは次のとおりです。
- ほめることで自己肯定感を育み、叱ることで基準を示し折れない心をつくる
- ほめるときは「くわしく・認める・全身で」
- 怒るときは「厳しく・短く・あとひかず」
「生き抜く力をつけるお母さんのほめ方・叱り方」著者:高濱正伸氏のプロフィール・目次
著者:高濱正伸氏のプロフィール
1959年熊本県人吉市生まれ。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。
ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー/
日本棋院理事/算数オリンピック作問委員/
「情熱大陸」などTV出演多数
著書多数で、私はこれまで10冊以上読んでいます。
「生き抜く力をつけるお母さんのほめ方・叱り方」の目次
第1章 「ほめ方・叱り方」の基本三原則
第2章 学ぶ気持ちを伸ばす「ほめ方・叱り方」
第3章 きょうだいの「ほめ方・叱り方」
第4章 年齢別「ほめ方・叱り方」
第5章 集団生活と「ほめ方・叱り方」
第6章 家族同士の「ほめ方・叱り方」
子育てで実践したい3つのまなび
それでは、ここからは最初に挙げた3つの学びについて解説していきたいと思います。
・ほめることで自己肯定感を育み、叱ることで基準を示し折れない心をつくる
・ほめるときは「くわしく・認める・全身で」
・怒るときは「厳しく・短く・あとひかず」
ほめることで自己肯定感を育み、叱ることで基準を示し折れない心をつくる
自己肯定感がある子は、最終的に社会に出た時に、「自分が社会に貢献できることは何か」という視点で、仕事に就くことができます。(P.15)
「ほめる」ことについて、私が思うのは、ほめようと思ってほめない方がいいということです。
仕事で部下や後輩と接していても思うことですが、「ほめて伸ばそう」と思って接するとわざとらしさが出てしまいます。
それよりも大事なのは相手の努力や存在を「認める」ことです。
認められることで自己肯定感が育つのは、大人も子供も一緒。
相手のしていることに関心をもって声かけや応援をする。
自己肯定感は生きる活力なので小さい頃から育ててあげたいですね。
個人的には「叱る」ことはできるだけしたくないと思っています。
子どもを叱る一番の目的は基準を示すこと。
ダメなものはダメときちんと叱る場面も必要ですね。
最近では、社会に出てからも折れない心をつくることが大切になってきているということです。
きちんと愛情をもって叱って、子どもに叱られても前向きに捉える習慣を身に付けさせてあげたいですね。
ほめるときは「くわしく・認める・全身で」
正しい子育てがないように、正しいほめ方、叱り方もない(P.19)
この本の前提として、❝ほめ方・叱り方に正解はない❞ということですが、その上で高濱さんの経験上でおすすめの方法を示してくれています。
1 くわしく
ほめる時は、必ず、「なぜほめるのか」を具体的に説明し、ほめましょう(P.20)
「すごいね」ではなく、例えば、「この絵は、色がきれいで建物がしっかり描けているね」と具体的に事実を伝えるのがおすすめです。
2 認める
ほめる時には、「認めてあげる」という気持ちが大事です(P.21)
小さい頃は立ったこと、しゃべったことをそのまま素直に喜んでいたと思います。
「算数の宿題をやっているんだね」
「歯みがきできたね」
子どもができたことをそのまま認めてあげると自己肯定感が育ちます。
3 全身で
ほめる時は、手を止めて、子どもの目を見て、言葉を伝えてあげてください(P.22)
低学年のときはスキンシップをとりながら、高学年になったら握手に切り替えて声をかける方法が紹介されていました。
オーバーリアクションをする必要はないですが、スマホは置いて、目を見てコミュニケーションをとるようにしましょう(^^)/
私もスマホは気を付けたいと思います(^^;
怒るときは「厳しく・短く・あとひかず」
1 厳しく
子どもは親の基準を求めています。~中略~厳しい言い切りが叱り方には求められます(P.24)
他の育児書を読むと、叱るときは「理由を添えて」と書かれているものもあります。
どちらが正解なのかむずかしいところですが、私は場面で使い分けています。
本人に悪意がない場合、例えばおもちゃを出しっぱなしにしている場合などは
「おもちゃを片付けないと誰かが踏んで危ないからしまおうね」
「おもちゃを片付けると部屋が広くなって気持ちいいよね」
危険なことや小さい子を叩くといった場合は、問答無用で叱りつけてから理由を添えます。その理由に対して不服そうでもダメなものはダメ!と伝えます。
コツは「能面」で叱るとのことです。
2 短く
叱る時は、「目の前のこと」を簡潔に、短く叱る。~中略~一瞬の勝負です(P.25)
叱っている最中に、
「そういえばこの前も同じようなことで叱ったな」
「これも一緒に言っとかないと」
と連鎖して叱る項目が浮かんで色々なことを言うと伝わりません。
幼児は特に集中力が続かず、振り返りが苦手という特性があるからです。
3 あとを引かず
厳しく叱り子どもが反省したあとは、コロッと表情を切り替える、ぐらいのイメージで(P.26)
あとを引かないことが大事なのは、長くピリピリした空気を出してしまうと、子どもが叱られることに慣れてしまい、いざというときに効果が薄れてしまうからということです。
私もこれが苦手で叱ったあとは、つい不機嫌になってしまいます。
でも、頭の片隅にこの知識があるだけで、冷静になれるので徐々に自分に沁み込ませていけばいいかなと思います。
補足:ほめ方・叱り方のコツ
最後に、この本を読んで特に参考になったポイントを挙げておきます。
❝1日1つ良いところを見つけてほめてあげよう❞(P.74)
❝どんな立場でも比較は✖❞(P.90)
❝ママ友の前での謙遜は厳禁。ほめられたら感謝を伝える❞ (P.192)← 子どもが側にいるときは特に
まとめ
この本には、子どもの自己肯定感を育み、子どもが必要なルールを守れる大人に育つためのヒントが書かれています。
ここで紹介した以外に
・学ぶ気持ちを伸ばす「ほめ方・叱り方」
・きょうだいの「ほめ方・叱り方」
・年齢別「ほめ方・叱り方」
などが解説されていて、具体的な場面でどうしたらいいかが分かります。
今回ご紹介した部分は、あくまで私のフィルターを通した一部に過ぎません。
読み手が変われば、必要な部分も異なると思うので、気になった方は、本書をぜひ手に取ってみてください。
この書評がみなさんの子育てのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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