みなさんは社会派ブロガーの「ちきりん」さんをご存じでしょうか?
ネット界隈ではかなり有名な方ですが、私は恥ずかしながら最近まで知りませんでした。
ちきりんさんの著書を、最近まとめて読んだのですが、誰もがあたり前と思って見過ごしていることについて、気付きをもたらしてくれたり、自分の中で抽象的なままだった考えをクリアにしてくれます。

社会派ブロガーの肩書通り、著書のタイトルだけを見ると普段ビジネス書を読まない方には固い内容に見えますが、とても読みやすく実は身近なことについて書かれているものが多いです。
今回は、その著書の中の1冊「自分の時間を取り戻そう」についてまとめました。
この本と「マーケット感覚を身につけよう」は私の最近のバイブルです。
子育てにもとっても役立つ(というより必須と思っています)内容なので、子育て中の方もぜひ読んでいってください(^^)/
ちなみにちきりんさんのブログは日本でも有数のアクセス数と読者数を誇ります。
興味のある方はぜひ。
「生産性」という言葉について
本来の意味での生産性とは、仕事だけでなく家事から育児、趣味からボランティア、
勉強に人付き合いからコミュニケーションに至るまで、生活のあらゆる面においてそ
の成果を最大化するための鍵となる概念なのです。
ビジネス用語として捉えがちですが、家事や育児にも(というか全てに)あてはまることとして解説されています。
生産性という言葉は、ビジネス用語という感じがしますが、読み進めていくと家事育児にもあてはまる考え方ということがわかります。
私が特に重要だと思ったのは、
誰もが効率良くやろうと考えて、仕事や家事をやっていると思いますが、そのレベルは「何となく」ではなく「最大化することを目指して」やるべきだということです。
高生産性社会へのシフト
今後、私たちの暮らす社会では、これまでに経験したことがないほど速いスピードで、しかもあらゆる場面でこの高生産性シフトが進みます。
これまでも産業革命などで、生産性が高まる高生産性シフトは起こっていましたが、インターネットの登場でこれまでと比べものにならないほどそのスピードは加速しているとのこと。
新しい技術やビジネスを目にしたときは、それを生産性という判断軸で評価することがとても重要になります。
私もかなり前からテレビをあまり見なくなり、見るとしたら録画で見るようになっています。
これはCMを飛ばせるし、ながら見ができるからです。
この「貴重な資源(この場合は時間)を最大限活用したいという思い」は世の中全体で強くなっており、それが叶う環境はIoT※やAI等により劇的に進歩しています。
※すべてのモノがインターネットとつながる技術
例えば、自家用車の利用していない時間を使って乗車賃を稼ぐUber(ウーバー)は、この資源を活用する取組の一つです。
sensy(センシー)というAIを使ったファッションアプリは、自分のファッションセンスを覚えてくれて、コーディネートを提案したり好みの洋服を購入出来たりします。
※このサービスは2020年現在終了しています。

今後は生産性の高いものや人が生き残り、低いものは無くなっていくと考えると、この「判断軸」で世の中を見ていくことが大事だとわかりますね。
学校教育の生産性はダメダメ
時間もお金も有限かつ貴重なので、充分に報われると思われることに使いたい=お金時間の生産性を最大限に高めたい。そう考えたとき、学びの場として今の学校の生産性はあまりに低く見えます。
どのあたりが生産性が低いのかということですが、レベルの違う30人の生徒に対してまったく同じ内容で授業を行うと以下のようなことが起きます。
・上位10人・・・「退屈だ」
・中間層10人・・・「ちょうどいい」
・下位10人・・・「わからない」
このように、中間層以外にとっては無駄な時間となってしまいます。
こういう話をすると、
「でも学校は集団生活や規律を学ぶ上で大事だ」
「自分が苦手なことでも我慢して取り組むことが学べる」
から良い面もあるという話になりますが、私はちきりんさんの意見に賛成です。
今やコロナの影響もあり、リモートワークなど「個」で活躍できる環境がどんどん整備されています。
会社に必ず出社して、嫌な飲み会にも参加するというようなことはどんどん減っていくのではないかと思います。
社会の変化を見ていると、「集団で」「同じ指導の下」「適性を考慮せず」行う授業を見直す時期にきている気がします。
高生産性シフトが加速していく時代では、時間の価値はどんどん高まっていきます。
小さい頃から、どのように過ごすかで、その後の人生が変わってきます。
その貴重な時間をもっと有効に使える方法があるはずです。
2020.4月現在、オンライン授業に注目が集まっています。
オンライン授業を活用すれば、その子にふさわしいレベルの授業を選択できるようになるのではないでしょうか。
現場の先生は、その場で行うことに意味がある授業のみに注力すれば良いと思います。(例えば、道徳、英会話、討論など)
授業に関しては、今の時代、やりようはいくらでもあると思います。
全く競争原理の働かない義務教育の世界ですが、今後、高生産性シフトの波が教育の現場を良い方向に変えてくれることを願います。
進むべき方向
人生の選択においても、仕事の進め方についても、そして社会の在り方を考えるときにも、ゼロよりマシなものに対して、「価値がある」と判断し、貴重な時間やお金を投入していては、いくら時間やお金があっても足りません。
夫はこの本を読んで、緑内障を患っていることもあり、時間の有限性について強く感じるようになったようです。
今の働き方や今後、転職も含めて色々と動き始めています。
私も育児、今後始めることについても生産性を高めていくことを意識したいと思います。
“お金も時間も最大限に活用しよう”
お金は節約ではなく、できる限り有効に活用し、時間は簡単に売らず、自分の目的を最大化することにできるだけ投資する意識を持つことが大事です。
その他の希少資源として、「集中力」や「やる気」、「健康」等が挙げられていました。
欲しいモノを明確にする
「ほしいモノ」を見誤ってしまっては、いくら希少資源を投入しても手に入ることはありません。
欲しいモノを手に入れるためには以下の点に注意しておく必要があります。
・自分が手に入れたい価値は具体的に言語化できるぐらいまで落とし込んでおく必要がある
・欲しいモノはがんばるほどわからなくなることがある
・「やりたいこと」が「やるべきこと」に引っ張られる
生産性を上げるための5つ方法
1 1日の総労働時間を制限する
2 業務ごとの投入時間を決める
3 忙しくなる前に休暇の予定を立てる
4 余裕時間をたくさん確保しておく
5 仕事以外のこともスケジュール表に書き込む
無駄な時間を減らすための5つの方法
1 「すべてをやる必要はない!」と自分に断言する
2 まず「やめる」
最初にやらないと決めてからやらないで済む方法を考える
3 「最後まで頑張る場所」は厳選する
80点でオッケーな場合は、拘らない
4 時間の家計簿をつける
1週間分の、1時間ごとの行動記録をつけてみると削減できる時間がわかる
最後に
育児や家事はおろか全ての人間の行動に生産性を高める概念が重要だと、言われてみれば納得な話ですが、それを常に意識するのが出来ていない人が私も含め多いと思います。

すっかり感化されて毎日の仕事の仕方が変わってきています。

私も家族が幸せに暮らすという漠然とした目標ではなく、どうなりたいのかをまずはもっと明確にしたいと思います。
生産性の本当の意味を理解すれば、もっと豊かに生きていくことができるはず。
この記事がみなさんの人生の一助になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
下の画像はちきりんさんの最新作「自分の意見で生きていこう」ですが、ボタンをクリックするとちきりんさんの著作が一覧表示されるので、気になる本があれば手に取られてみてください。
個人的には、「マーケット感覚を身につけよう」がおすすめです♪

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