本記事では、その中でも特に人気の高い 小学館『例解学習国語辞典 第十二版』、三省堂『例解小学国語辞典 第八版』、ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典 カラー版 第2版』 の3冊を徹底比較します。
語彙の豊富さや使いやすさ、デザインや付録の違いに注目し、それぞれがどんな家庭におすすめなのかを整理しました。
結論から言うと今回紹介する3つの国語辞典ならどれを選んでも問題ありません。
ただ、あえてそれぞれどんな人に合っているかと言うと次のとおりです。
言葉をたくさん学ばせたい → 小学館

読みやすさや使いやすさ重視 → 三省堂

辞書を楽しく使い始めたい → ベネッセ

初めての国語辞典を選ぶ親御さんにとって「子どもに合った一冊」が見つかるよう、違いと共通点をわかりやすく解説していきます。
小学館・三省堂・ベネッセ 国語辞典の違い一覧
比較項目 | 小学館 第12版(例解学習) | 三省堂 第8版(例解小学) | ベネッセ 第2版(チャレンジカラー) |
---|---|---|---|
発売・対応年度 | 2023年11月発売/2024年度新教科書対応 | 最新版/新語彙・UDフォント採用 | 第2版/学習指導要領対応 |
判型/仕様 | B6(通常)・A5(ワイド)/オールカラー1,506頁 | B6/オールカラー1,472頁 | B6/カラー1,472頁 |
収録語数・項目 | 約40,900語、新規2,400語追加、総48,800語 | 約40,500語、総46,500項目 | 35,600語、総43,300項目 |
使いやすさの工夫 | 写真・表・イラスト豊富/使い分け表200以上/中学レベル情報あり/ドラえもん版は五十音ナビがカラー表示で低学年にやさしい | UDデジタル教科書体/例解コラム388本 | カラー構成で見やすい/学年別漢字ポスター付き |
特典 | 32ページ小冊子付き | オンライン辞書利用特典/コウペンちゃん版あり | どうぶつデザイン版あり/漢字ポスター付録 |
デザインバリエーション | 通常版・ワイド版・ドラえもん版 | 通常版・キャラ版(コウペンちゃん) | 通常版・どうぶつデザイン |
辞書を選ぶときに迷いやすいのが「何がどう違うのか」という点です。
上の一覧表で、小学館・三省堂・ベネッセの小学生向け国語辞典を比較し、収録語数や見やすさ、デザインや特典の違いをわかりやすく整理しました。
各辞典のバージョン違い・デザイン違いについて






国語辞典は内容が同じでも、サイズやデザインが異なる「バージョン違い」が複数展開されています。
特に低学年のお子さんにとっては「文字の大きさ」や「親しみやすいデザイン」が辞書を使うきっかけになることも少なくありません。
ここでは、それぞれの出版社が用意しているバリエーションを整理します。
小学館『例解学習国語辞典 第十二版』
- 通常版(B6判):標準的なサイズで、持ち運びもしやすい。
- ワイド版(A5判):文字が大きく、見やすさを重視。低学年や視力に配慮したい場合におすすめ。
- ドラえもん版:通常版と同じ内容ですが、表紙とケースにドラえもんがデザインされ、五十音ナビがカラフルに表示。楽しく辞書を使い始めたい子に最適。
三省堂『例解小学国語辞典 第八版』
- 通常版:B6判、見やすいUDデジタル教科書体を採用。
- コウペンちゃん版:表紙に人気キャラクター「コウペンちゃん」をデザイン。内容は通常版と同じ。キャラクター効果で、辞書を開くきっかけに。
ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典 カラー版 第2版』
- 通常版:B6判、オールカラー。学習指導要領に準拠し、基本を網羅。
- どうぶつデザイン版:表紙にかわいい動物イラストを使用。内容は同じだが、低学年の子に親しみやすい。
- 付録(共通):「学年別漢字ポスター」付きで、家庭学習をサポート。
小学館・三省堂・ベネッセ それぞれの特徴からおすすめの人
3冊の国語辞典はどれも小学生に適した内容ですが、強みはそれぞれ異なります。
ここでは「語彙数が多い」「読みやすい」「親しみやすい」といった特徴をもとに、どんな子どもや家庭に向いているかを簡単に整理しました。
詳しい違いは後の章で解説します。
- 小学館:語彙数が圧倒的で、写真や表が豊富。中学進学後も長く使いたい家庭におすすめ。
- 小学館 ドラえもん版:通常版と同じ内容ながら、表紙やケースにドラえもんがデザインされ、五十音ナビがカラー表示。辞書デビューを楽しくしたい低学年に最適。
- 三省堂:見やすいUDフォントとコラムが充実。辞書を「読む楽しみ」を味わいたい子に向いている。
- ベネッセ:語彙はやや少なめだが、付録やデザインで親しみやすい。辞書が初めての低学年にぴったり。
小学館・三省堂・ベネッセ 国語辞典の違いを詳しく解説
3つの辞典はいずれも小学生向けに作られた信頼できる学習辞典ですが、「語彙の豊富さ」と「使いやすさ」に注目すると、それぞれに特徴が見えてきます。
ここでは、実際の仕様に基づき詳しく比較していきます。
語彙数・収録項目の違い
- 小学館『例解学習国語辞典 第十二版』
約40,900語を新収録し、総収録語数は48,800語に達します。これは類書の中でも最大級の規模で、中学以降でも役立つ語彙力が網羅されています。 - 三省堂『例解小学国語辞典 第八版』
約40,500語を収録し、総項目数は46,500項目。小学館と比べて僅差ながらも充実した語彙量で、十分に「最大級」と呼べる水準です。 - ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典 第2版』
約35,600語、総項目数43,300とやや少なめですが、低学年にとっては十分なボリュームです。「はじめての一冊」として過不足のない語彙数です。
まとめると…
- 最も語彙が多いのは 小学館。
- 三省堂もほぼ同等で、内容の幅広さに定評あり。
- ベネッセは量よりも使いやすさや親しみやすさに注力。
見やすさ・使いやすさの工夫
- 小学館は、1,100点以上の写真・イラストや230点以上の表を掲載し、目で理解しやすい構成。「使い分け表」も200以上あり、語義の違いを具体的に学べます。
- 三省堂は、独自に「UDデジタル教科書体」を採用。行間や字の形が見やすく、低学年でも読みやすい点が強みです。さらに約1,000点の図版、388本の例解コラムが理解を深めます。
- ベネッセはシンプルでカラーが多用され、見た目の親しみやすさにこだわっています。付録として「カラー版学年別漢字ポスター」が付き、学年ごとの漢字習得を家庭で確認できます。
特典・付録の違い
- 小学館:32ページの小冊子つき。
- 三省堂:オンライン辞書を無料で利用できる特典あり。キャラクターデザイン版(コウペンちゃん)があり、モチベーションを高めやすい。
- ベネッセ:どうぶつデザイン版を展開。学年別漢字ポスターが家庭学習を後押し。
まとめポイント
語彙を最重視するなら 小学館。
読みやすさと楽しさを両立させたいなら 三省堂。
低学年が親しみやすいのは ベネッセ。
小学館・三省堂・ベネッセ 国語辞典の共通点の整理
ここまで「語彙の豊富さ」「使いやすさ」「特典」などの違いを見てきましたが、3冊の国語辞典には共通している点も多くあります。
はじめて辞書を選ぶパパママにとって「安心できる基準」になる部分ですので、整理しておきましょう。
- 全てオールカラーで低学年にもわかりやすい
小学館・三省堂・ベネッセの3冊はいずれも全ページフルカラーで、低学年でも視覚的に理解しやすくなっています。 - 学習指導要領に準拠し、教育漢字を網羅
最新の教育課程に対応しており、教育漢字をしっかり網羅。小学校での授業に直結した内容で安心して使えます。 - 約1,400ページ前後のボリューム
ページ数はそれぞれ少しずつ異なりますが、1,400~1,500ページと大きな差はなく、辞書として十分な内容量を備えています。 - イラストや図版で理解をサポート
写真・イラスト・図解・コラムなどが多く取り入れられており、子どもが単語を単に「調べる」だけでなく、「楽しく学ぶ」ことができます。 - 低学年でも引ける工夫
文字の見やすさや引きやすい配列、色分けなど、どの辞書も「子どもが自分で使える」ことを意識した設計になっています。
小学館・三省堂・ベネッセ 国語辞典のはそれぞれどんな人におすすめ?
ここまで違いと共通点を見てきましたが、最終的には「どの辞書が自分の子どもに合っているか」を判断することが大切です。
それぞれの特徴を踏まえて、どんなご家庭におすすめか整理しました。
- 小学館:語彙重視派。長く使いたい家庭向け。
- 小学館 ドラえもん版:キャラクターの力で子どもが自然に辞書を手に取れる一冊。辞書デビューにおすすめ。
- 三省堂:見やすさと学習の楽しさを両立したい家庭向け。
- ベネッセ:辞書に親しんでほしい低学年初心者におすすめ。
小学館『例解学習国語辞典 第十二版』がおすすめな人
- 語彙数を重視したい家庭
- 小学校低学年から中学まで長く使いたい家庭
- 写真や表で具体的に理解を深めたいお子さん
小学館は収録語彙が最も多く、使い分け表や中学以降でも役立つ情報が充実しています。
「辞書を一度買ったら長く使いたい」というご家庭にぴったりです。
三省堂『例解小学国語辞典 第八版』がおすすめな人
- 読みやすさや使いやすさを優先したい家庭
- 辞書を「読む」ことも楽しんでほしい家庭
- コウペンちゃんなどキャラクターデザインでモチベーションを高めたいお子さん
三省堂はUDデジタル教科書体を採用し、見やすさに強みがあります。
例解コラムも豊富で、調べた言葉をさらに掘り下げる楽しさがあります。
ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典 カラー版 第2版』がおすすめな人
- はじめて辞書を使う低学年にぴったりの一冊を探している家庭
- 付録やデザインで子どもが親しみやすい辞典を探している家庭
- 漢字ポスターなどで学習習慣をサポートしたい家庭
ベネッセは収録語数ではやや少なめですが、見やすくシンプルな構成と、動物デザインや漢字ポスターといった工夫が魅力です。
辞書に「親しむこと」を重視するご家庭におすすめです。
小学館・三省堂・ベネッセ 国語辞典の口コミ紹介
実際に辞典を購入した家庭や教育現場からは、それぞれの特徴を反映した声が多く寄せられています。
仕様的な観点を中心に、代表的な口コミを整理しました。
- 「小学館はとにかく語彙数が多いから安心。長く使えそうです」
- 「ドラえもん版を選んだら、子どもが『自分の辞書だ!』と喜んで毎日開くようになりました」
- 「三省堂は字がとても読みやすくて、子どもが一人で引けるようになりました」
- 「ベネッセは付録の漢字ポスターが役立つし、動物デザインで子どもが喜んでいます」
- 「どの辞書もやや重いので、持ち歩きには不便かも。でも家で使う分には問題なし」
口コミまとめ
どの辞書も「小学生に適した仕様」であることが評価されています。
小学館は語彙量で信頼感があり、三省堂は見やすさとコラムの充実が好評、ベネッセは付録やデザインの親しみやすさが支持されています。
選ぶポイントはやはり「語彙の豊富さ」「使いやすさ」「親しみやすさ」のどれを重視するかに尽きるといえます。
国語辞典と漢字辞典をセットで購入するメリット
国語辞典と並んで小学生に欠かせないのが 漢字辞典 です。
主要な出版社のシリーズには、国語辞典とペアで使える漢字辞典が必ず用意されています。
セットでそろえることで、学習の効率や一貫性が高まります。
セット購入のメリット
- 学習の一貫性
同じシリーズでそろえると、記載ルールやデザインが共通していて調べやすい。 - 学習習慣の定着
国語辞典で意味を調べ → 漢字辞典で確認、という流れが自然に身につく。 - 所有感と統一感
サイズや装丁が揃っていて、本棚に並べるときれい。子どもも「自分の辞典セット」として愛着を持ちやすい。
こんなご家庭におすすめ
- 国語だけでなく漢字学習も同時に強化したい家庭
- 低学年から長く使える学習辞典を揃えたい家庭
- 「辞典を引く」習慣を早く身につけさせたい家庭
辞典シリーズごとの対応
- 小学館
『例解学習国語辞典』と対になる『例解学習漢字辞典』があります。意味を調べたあとにすぐ漢字の書き方や熟語を確認でき、学習の幅が広がります。


- 三省堂
『例解小学国語辞典』に対応する『例解小学漢字辞典』があり、どちらもUDデジタル教科書体を採用。レイアウトが統一されているため、見やすく混乱しにくい点が魅力です。

- ベネッセ
『チャレンジ小学国語辞典』とセットで使いたい『チャレンジ小学漢字辞典』ですが、セット販売がAmazonでも楽天でも見つかりませんでした。セットで使いたい場合はそれぞれ購入されてください。どちらもオールカラー仕様で、国語と漢字を横断的に調べられるのが強みです。


まとめ
小学館・三省堂・ベネッセの国語辞典は、いずれも安心して選べる学習辞典です。そのうえで、
- 語彙の豊富さを重視するなら → 小学館 通常版/ワイド版
- キャラクターと一緒に楽しく辞書を使い始めたいなら → 小学館 ドラえもん版
- 読みやすさと学習の楽しさを求めるなら → 三省堂
- 辞書に親しむきっかけを大事にするなら → ベネッセ
というように、子どもの性格や家庭の学習スタイルによって選び分けられます。
「辞書を引くこと」が楽しい経験になれば、国語学習はもちろん、学びそのものへの姿勢も変わっていきます。ぜひ、お子さんに合った一冊を見つけてください。
幼児向けの国語辞典を探しているならこちらの記事を参考にされてください。

国語辞典と一緒に図鑑と国語辞典をそろえておくと知育効果がさらに高まるのでおすすめです。
例えば、テレビをぼーっと見るよりも、海外の映像が流れたら地球儀で場所を、動物が出てきたら図鑑で生態を、知らない言葉が出てきたら辞書を引くようにすると勝手に賢くなっていきます。
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